都心の真ん中で、星野リゾートの上質な温泉旅館を楽しめる「星のや東京」。
2016年開業以来、しばしばメディアにも取り上げられ、気になっている方も多いのではないでしょうか。
- 祖母(80代後半)・母・私の3人での親子3代滞在
- 平日仕事をしながらのワーケーション
を同時に行うという宿泊を先日してきたので、その滞在記をお届けします。
(2022年11月の滞在です。)
- 「星のや東京」の館内の様子、体験できること
- 「星のや東京」でのワーケーション体験談
- 「星のや東京」滞在を通じた正直な感想!
館内の様子
「星のや東京」は、日本旅館なのに地上17階地下2階という独特な構造となっています。
- 17階:大浴場
- 3階~16階:客室
- 2階:フロント
- 1階:入口
- 地下1階:レストラン
- 地下2階:車寄せ
それでは、入口から順に館内の様子をご紹介します。
入口
大手町のオフィス街の一角にある入口。
シックな外観がビジネス街に自然に溶け込んでいます。
建物の中に入ると、すぐにスタッフさんが出迎えてくれます。
左側に写っている、竹細工の四角い箱のようなものは下駄箱。
ここで靴を脱ぐのですが、「くつろぎ」を感じられるよう、あえてスリッパは用意されていません。
フロント
エレベーターで2階に上がるとフロント階。
ソファーに座ってウェルカムスイーツをいただきながら、チェックインをします。
※コロナ前は後述の「お茶の間ラウンジ」でチェックインを行っていたようです。
客室
客室フロアの廊下。
明るさが抑えられ、落ち着きのある空間です。
「星のや東京」の客室は、各フロア6室×14フロア=84室。
50㎡(定員2名)のお部屋と、80㎡(定員3名)のお部屋があり、今回は3名での宿泊ですので後者に滞在します。
80㎡のお部屋は各フロアの奥の角部屋。
ドアの手前に外扉があり、プライベート感が漂います。
お部屋の中は、温かみと落ち着きのある雰囲気。
十分に寝転がれる大きさのソファーの向かいにはテレビがあります。(写真ではテレビが死角になってしまって写っていません。)
4人掛けのダイニングテーブル。
お部屋食を選んだ場合はこちらのテーブルでいただくことになります。
布団のようなベッドのようなこちらの寝具。
せっかくの日本旅館なので、お布団気分を味わいつつ、ベッドのようなふかふかさがあり、布団とベッドのいいとこどりでした。
ウェットエリアは2ボウルで広々しています。
後ろにはソファーがあり、洗面所でのんびりできてしまいます。
もう一人ここに宿泊できるのではないか、という大きさのソファーでした(笑)
大浴場があるので私は使いませんでしたが、浴槽もあります。
お風呂の窓。竹細工が素敵です。
お茶の間ラウンジ
「星のや東京」の顔ともいえる「お茶の間ラウンジ」。
各フロアに設置され、そのフロアの宿泊者しか利用することができません。
つまり、6室の宿泊者のみで使えるセミプライベートな状態。
客室の「居間(リビング)」として設計されており、客室から気軽に行き来できる空間です。
日本茶、ハーブティー、コーヒー、スナックなどを24時間自由にいただくことができます。
たくさんの種類のコップが用意され、自分のお気に入りの「茶器」を見つけるという楽しみ方も。
冷蔵庫の中には甘酒、冷凍庫の中にはアイスクリームも入っていました!
ただし、他の方々のブログに載っていて楽しみにしていた以下のサービスはありませんでした。
- スタッフさんが淹れてくださるお茶(スタッフさん常駐時間なし。常時セルフサービスでした。)
- 朝食時間帯のおにぎり
- 夜食時間帯のマグカップラーメン
温泉
ビルの最上階、17階にある大浴場。
入口には、「湯浴みのやり方」が書かれた可愛らしい説明書も。
19時~25時には瓶の牛乳も自由にいただけます。
中に入ると、
内湯と露天風呂が、トンネルのような狭い通路を通じて繋がっているという独特な構造でした。
露天風呂と言ってもここは高層オフィスビルが立ち並ぶ都心の真ん中。
四方を高い壁に囲まれ、その頂上から少し空が見えるという解放感は抑えめの露天風呂です。
閉塞感があるわ…
壁に囲まれた空間や、内湯との間のトンネルが
冒険をしているような気分で楽しかったよ!
人によって好みが分かれるかもしれません。
お食事
夕食
夕食は以下の選択肢があります。
- ダイニング(Nipponキュイジーヌ)でのフレンチ:21,780円(税サ込)
- 3段お重の部屋食:9,680円/1名様(税サ込)
- ルームサービス
「Nipponキュイジーヌ」での夕食は、席数わずか。早めの予約をおすすめします!
宿泊者しか訪れることができない「Nipponキュイジーヌ」。
私は宿泊の2週間ほど前に、レストランでの夕食を予約しようとしたら、予約がいっぱいで残念な思いをしました。
その代わりになる満足度の高いディナーを食べたいな、ということで、パレスホテルの和田倉へ。
サービスもお味も一流で、間違いのない和食レストラン。
「Nipponキュイジーヌ」の予約が取れなかった際はおすすめです。
和田倉
住所:東京都千代田区丸の内1丁目1(パレスホテル内)
地図はこちら
URL:https://www.palacehoteltokyo.com/restaurant/wadakura/
朝食
朝食は、ダイニングもしくは客室でいただけます。
- 和朝食:4,840円(税サ込)
- 洋朝食:3,993円/1名様(税サ込)
- ルームサービス
予約時は「朝食はお部屋食のみ」との案内でしたが、チェックイン時に「ダイニングも可能」と言われ、ダイニングでの朝食を予約しました。
地下1階のダイニングへ。
厳かで洗練された雰囲気のエントランスホールです。
壁は地層をイメージしているのだそう。
お席は、個室6室と、半個室4テーブル。
私たちが座ったこちらは半個室です。
和朝食↓
洋朝食↓
無料でできる体験
天空朝稽古
近隣のビルの屋上で、朝の気持ちの良い空気を吸いながら、剣術の動作と深呼吸を組み合わせたオリジナルの稽古を受けるというアクティビティ(無料)。
コロナの影響で定員が6名に制限されていることもあり、このアクティビティの予約は宿泊予約時に取ることをおすすめします。
私は宿泊予約時(宿泊の3週間前)に「天空朝稽古」の予約を取ろうとしましたが、すでに満席でした。
日本酒飲み比べ(期間限定)
その時々に応じて、何かしらのイベントが行われています。私が宿泊した時期は、「日本酒飲み比べ」と「夜食の鴨蕎麦」(次節ご参照)が無料で提供されていました。
「日本酒飲み比べ」は2階のロビーフロアで開催。
美味しい梅ジュースも用意されていたので、お酒が苦手な方も楽します。
お酒と一緒に、お団子もいただけました。
宿泊者以外の出入りがないホテルですので、ロビーフロアといっても落ち着いた雰囲気で過ごすことができました。
夜食の鴨蕎麦(期間限定)
こちらは、1階の隠れ家バーのような空間で行われていました。
照明が落とされ、大人な雰囲気の空間。
スタンディングの形式で、こんなおしゃれな立ち食い蕎麦は初めてです。
高齢の祖母には椅子を用意してくださいました。
ワーケーションの体験談
「星のや東京」はワーケーションに向いているの?
ずばり、ワーケーションにぴったりです!
というのも、「お茶の間ラウンジ」が仕事をするのに最適な環境でした。
- 6部屋分の宿泊者しか利用しないので、常に空いている
- 窓際のデスクにはコンセントと電気スタンドがある
- ソファー席も快適!
- もちろんwifiの速度も問題なし
また、大手町という立地も非常に便利。
どうしてもオフラインで実施したい打ち合わせが発生してしまったのですが、
チェックインして 近隣のオフィスに1時間だけ打ち合わせに行って ディナーにはホテルに戻ってくる、ということができました。
忖度なしの感想
落ち着いていて、素敵なお宿であったことは間違いないのですが、コロナの余韻が残る現在においては、
1回は泊まってみたかったけど、1回で十分かな!
というのが正直な感想です💦
というのも、
星野リゾートの中でもラクジュアリーラインのシリーズの「星のや」の魅力は、「フレンドリーなスタッフさんと交流しながら、そのホテルならではの様々な体験を楽しめる」ことだと思います。
施設(ハード面)対比、少し割高に感じてしまうお値段も、この「体験」の対価と捉えていました。
実際、コロナ流行前に他の「星のや」に宿泊した際は、その地の魅力を感じる体験や、スタッフさんとの心温まる交流をたくさんすることができ、大変思い出に残る滞在となりました。
しかし、今回はコロナの影響が残る時期だったということもあり、星のやの中でできる「交流」や「体験」が非常に限られてしまっていました。
もちろん、有料のアクティビティはいくつもあります。しかし、それだと他のホテルでコンシェルジュさん経由で選りすぐりの業者のサービスを予約をしていただくのと大差ありません。
また、「体験」の不足分を補ってくれるほど、施設(客室、ラウンジ、大浴場、ダイニング)が飛びぬけて素晴らしかった、ということもなかったので、「とりあえず1回滞在したら十分かな」という感想になりました。
しかし、「飛びぬけて素晴らしかった」というわけではないだけで、「素晴らしかった」ことは間違いなく、
また、このままコロナの影響が薄れて行けば、星のやならではの「体験」の魅力が増大するはずです。
日本がコロナの余韻から完全に抜け出せた頃に、また宿泊できたら嬉しいです!
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